ホーム 活動と情報 第4回アクセシビリティセミナー開催決定

第4回アクセシビリティセミナー開催決定

2025.07.02

2025年7月25日に第4回アクセシビリティセミナーを開催いたします。

【開催概要】

日時:2025年7月25日(金)14:00~16:00(予定)
場所:東京慈恵会医科大学 大学1号館3階講堂/オンライン配信
開催方法:ハイブリッド開催(後日ASC Youtubeチャンネルでも公開)
参加費:無料

主催:東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 先端医療情報技術研究部 / リハビリテーション医学講座
後援:デジタル庁、港区
助成:日本財団

【開催趣旨】

アクセシビリティ・サポート・センター開設から、年に1度のペースでセミナーを開催してきました。この間、改正障害者差別解消法の施行にともなう「合理的配慮」の義務化もあり、徐々に「アクセシビリティ」の言葉とその意義について理解が広まりつつあります。

今回は4回目ということで、より幅広い視点でアクセシビリティに基づいたソリューションをご紹介いたします。医療の立場からロービジョンケアの提唱と実践を続けていらっしゃる髙橋政代先生や三宅琢先生、また、医療的ケア児の親としてアクセシビリティの啓発に携わっておられる角倉恵美様をお迎えし、アクセシビリティに関わるさまざまな立場の皆様が一堂に会し、知見を共有する場といたします。

なお、今回は慈恵大学におけるオフライン開催とオンライン配信のハイブリッド開催とし、さらに後日の見逃し配信を予定しております。当日聴講できなくても、後日見逃し配信のご案内をいたしますのでお気軽に申し込みをお願いいたします。

【プログラム(敬称略)】

1.開会挨拶
港区長 清家あい
2.アクセシビリティの最新の動向
 東京慈恵会医科大学 先端医療情報技術研究部 髙尾洋之
3.これからの医療のあり方
 株式会社ビジョンケア 代表取締役社長 髙橋政代
4.色覚の多様性への対応
 東京慈恵会医科大学 解剖学講座 岡部正隆
5.well-beingと情報処方のあり方
 公益社団法人NEXT VISION副理事長 三宅琢
6.あえてする?アクセシビリティにおけるリハビリテーション評価
 東京慈恵会医科大学 リハビリテーション講座 鈴木慎
7.医療機関でアクセシビリティ環境を導入する上での課題
 東京慈恵会医科大学 リハビリテーション講座 吉田健太郎
8.赤ちゃんから始めたICT活用〜スイッチ1つで世界は広がる!〜
 港区在住の医療的ケア児の会/ブルーバード副代表 角倉恵美
9.閉会挨拶
 東京慈恵会医科大学 学長 松藤千弥

【講演者プロフィール】

※講演順、敬称略

 高尾洋之
 東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター
 先端医療情報技術研究部
2001年から東京慈恵会医科大学の脳神経外科で医師として従事(脳卒中治療が専門)。1秒でも早い治療開始の実現を目指し、デジタル技術の活用も研究、学内に先端医療情報技術研究部を設立し日本初の保険適用アプリとなった「Join」の開発にかかわる。研究さなかの2018年に重症のギラン・バレー症候群により四肢麻痺となり、アクセシビリティによる支援に出会う。倒れる前には気づかなかった、コミュニケーションが取りづらい状況にある方々の現状を自らの立場で体験、アクセシビリティ普及の必要性を痛感する。社会復帰後、「アクセシビリティ・サポート・センター(ASC)」を立ち上げ、医師であるとともに患者、障がい者ともなった知識と経験も生かしながらその普及にも尽力している。
 髙橋政代
 株式会社ビジョンケア 代表取締役社長 
京都大学医学部卒業。京都大学大学院医学研究科博士課程(視覚病態学)修了、同附属病院眼科助手を経て1995年米ソーク研究所研究員。2001年京都大学医学部附属病院探索医療センター開発部助教授。2006年理化学研究所へ入所し、網膜再生医療研究開発プロジェクトのリーダーとして2014年世界初のiPS細胞由来網膜色素上皮細胞移植を実施する。2017年には神戸市の協力のもと神戸アイセンターを設立。2019年理化学研究所を退所、株式会社ビジョンケア代表取締役社長に就任(現職)。2022年より神戸市立神戸アイセンター病院研究センター顧問(現職)。専門は網膜変性疾患・黄斑部疾患と再生医療研究。
 岡部正隆
 東京慈恵会医科大学 副学長
 解剖学講座 形態科学分野 教授
慈恵医大を1993年(平成5年)卒業、現在、慈恵医大の副学長。
2004年にNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の設立に寄与。現在同法人の副理事長。
先天色覚異常(強度P型色覚)です。
 三宅琢
 公益社団法人NEXT VISION 副理事長
2005年東京医科大学卒業、医学博士と眼科専門医を取得し2012年にテクノロジーを用いた障害者支援を行うGift Handsを起業し困難さがある人々へにICT活用やアプリを処方する眼科医に転身。2014年からはヘルスリテラシー教育やコンサルティングを行う産業医として複数の企業のメンタルヘルス関連の教育顧問を務める。2025年現在分野横断的に活動し、社会課題に対して社会処方を行う社会医という3つのスタイルで人と社会のwell-being向上を行う医師であり社会活動家。
 鈴木慎
 東京慈恵会医科大学 腫瘍センター
 がん栄養リハビリテーション治療室 室長
2016年3月        埼玉医科大学医学部医学科卒業
2016年4月 ー 2018年3月 河北総合病院, 初期臨床研修
2019年4月        東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 助教
2021年4月        東京慈恵会医科大学 腫瘍センター がん栄養リハビリテーション治療室 室長
 吉田健太郎
 東京慈恵会医科大学 リハビリテーション講座
 医局長
2019年3月        東京慈恵会医科大学 医学部医学科卒業
2019年4月ー 2021年3月 沖縄県立中部病院 初期臨床研修医
2021年4月ー 2022年10月 青森新都市病院 リハビリテーション科 医員
2022年10月ー 2023年4月 東京慈恵会医科大学附属柏病院 リハビリテーション科 医員
2023年 5月ー        東京慈恵会医科大学附属病院 リハビリテーション科 医員
2024年 1月ー        東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 医局長
 角倉恵美
人工呼吸器を常時装着する難病児の母。長男誕生から今までの12年間、医療、福祉、教育、ICTという分野に必然的にトータルで関わり、多くの支援者を巻き込みながら、介護ではない子育てに奮闘中。港区在住の医療的ケア児の団体を立ち上げた他、難病患者会の役員を歴任、デジタルアクセシビリティアドバイザーBasicレベル取得。最近は3Dプリンターを駆使して医ケア児ママに役立つグッズを作ることにハマっている。

【受講申し込み方法】

こちらのフォームから申し込みできます。
開催日前日の7月23日(木)夕方をめどに、お申し込みの際にご入力いただいたメールアドレスに開催URLをお送りいたします。

第1回、第2回アクセシビリティセミナーについては、公式YouTubeチャンネルでご視聴が可能です。
是非ご視聴ください。ASC YouTubeチャンネルはこちら