ホーム 活動と情報 「スマート病院講座」を開催しました

「スマート病院講座」を開催しました

2023.08.25

はじめての「スマート病院講座」

先日8月18日に、院内で初めての「スマート病院講座」を開催いたしました。
デジタル機器に不慣れな人に対し、まずは簡単なところから使い方を覚えていただこうという機会です。

当日は高齢者の方数人と付き添いのご家族の方々に、メールの操作に慣れていただいたり、
外来で導入している「モバイル呼び出しサービス」「後払い会計システム」の概要を説明するなどいたしました。
「デジタル推進委員(教職員で登録者がおります)」のサポートのもと、操作を楽しんで覚えていただけました。

私たちは、こうした取り組みも「アクセシビリティ」に関わる活動の一環だと考えています。

なぜ開催するのか

アクセシビリティは、病気や障害のある方が、移動やコミュニケーションなどの日常生活をより快適に過ごせるようにするための、様々な手段やその考え方として、世の中に広がりつつあります。

デジタル機器の操作においては、文字が見えない、見えづらい場合は、読み上げたり字を大きくしたり、指でタッチ等ができないのであれば視線で選択できるようにしたり、軽く握るだけで「クリック」ができるような装置を用意するなど、それぞれの人の状況に合わせて操作できるようにするしくみや環境が、用意されつつあります。

デジタル機器の操作に関しては、障害者だけではなく高齢者の方、認知症の方、障害や病気がなくてもデジタル機器に不慣れな方などが多くいらっしゃいます。
人間はアナログなので完全にはデジタルに合わせることはできませんが、これからはデジタルの恩恵を受けるためには、デジタルに触れないといけない時代です。「スマート病院講座」ではそのようなデジタルに不慣れな人を、初級レベルからサポートしていくことを、国が推進する「デジタル推進委員」制度とコラボレーションして行なっていきます。
なお慈恵大学では、日本で初めて大学としてこの「デジタル推進委員」に登録されており、教職員ならばオンラインの講習のみで推進委員となることができます。ご興味のある教職員の方々はぜひ、以下から登録してみてください。

デジタル推進委員申請フォーム(慈恵職員・学生専用)

考えてみれば、病院はまさに「困っている人」が集まる場所のひとつです。そういった場所で開催することは、最も必要とする人に、最も適した場所で解決策を提示することになります。
診療行為とは直接関係ありませんが、これからの病院はデジタル化をはじめとした現代的な手法で、業務効率化と患者さんの利便性向上を実現することが求められていますので、こうした取り組みは不可欠になると考えます。
教職員の皆様のご理解と協力をいただきながら、少しずつでも、デジタルに触れることで恩恵を受ける人を増やしたいと考えます。